面接でのよくある質問「現在の自分について」

2021年3月25日

現在の自分に関する質問とは

就活の面接では、就活生自身について多くの質問が出題されます。 質問には意図があり、その意図を理解して回答することで、高評価を獲得可能です。 ここでは面接でよく聞かれる質問の意図や回答のポイントを解説します。

自己PR(自己紹介)

面接での自己PRは、合否を左右すると言われるほど重要な項目です。 短時間で自分をアピールしなくてはならないため、十分に対策を練って臨む必要があります。 面接官はこの質問で、就活生の性格や能力、そしてそれが自社で働くうえで合致しているかを見ています。 そのため、企業が求める人物像に近いとわかる自己PRができると良いでしょう。 自己PRというと、自分が成し遂げた素晴らしい成績を披露しなければならないと思う人もいますが、面接官が見ているのは、エピソードを通して見える就活生の性格や特徴です。 また、この自己PRは、就活生がその企業をどれだけ好きであるかを伝える質問ではありません。 ここでは企業にとって自分がいかに有用であるかをアピールした方が良いでしょう。

一言で言うと自分はどんな人か

面接官がこの質問をする理由は、時間をかけずに就活生のことを知りたいと意図しているからです。 就活生の対応力やセンスを見る質問でもあり、良い回答ができると面接官の印象に残りやすい質問でもあります。 したがって、就活生はその意図を汲み取り、適切かつ魅力的に答える工夫が必要です。 そのためには、あらかじめ十分な自己分析を行っておかなければなりません。 突然「一言で自分のことを」と言われて、すぐに答えられる人は少ないでしょう。 自己分析で見つけた自分の強みを実体験と結び付け、面接官の印象に残る表現で伝えられるのが良い回答となります。 また、なぜそれを選んだのかと深堀されることも想定し、具体的なエピソードが話せるような対策もしておくと安心です。

こだわりは何か

これは面接でよく尋ねられる質問でありながら、質問の意図を図りにくいために就活生にとっては答えにくい質問のひとつでもあります。 就活で尋ねられている「こだわり」が何を意図しているか、考え方の柔軟性や頭の回転の良さを見る質問です。 また、こだわりとして選択したものから就活生の性格を推し量り、それが仕事につながるかどうかをチェックしています。 まずは、就活の面接をしているという観点からこだわりを選び、その理由を併せて説明します。 就活生の説明から、持っているこだわりが仕事にマッチしているかが伝わることが大切です。 例えばこだわりに「コミュニケーション」を挙げれば、職場でのコミュニケーションを大切にする人物であると伝わるでしょう。

長所

この質問で、面接官は就活生が客観的に自分を見られているか、自社の雰囲気や募集している職種と合っているかを確認しています。 自分の長所を知るには、他の質問に答えるのと同様に十分な自己分析が必要です。 長所を回答する時は、思いつくものの中から社風に合う、もしくは仕事で生かせそうなものひとつに絞ってアピールするのが望ましいでしょう。 あれこれ盛り込んでも、面接官の印象には残りにくく、主張が強いと捉えられると却ってよくない印象を与える可能性があります。 また、仕事につながらない回答は、質問の意図を理解していないと捉えられますので避けた方が無難です。 応募する際には、企業がどんな人材を求めているかを把握し、その人材に合わせたエピソードを自分の経験から探して臨むのが理想的と言えます。

短所

短所を聞かれて素直に答えると、自分の欠点や問題点を理由に評価を下げられるのではないかと思いがちですが、実際には客観的な自己分析をして面接に臨んでいるかを試している質問です。 ここでは自分の弱点と向き合い、克服し乗り越え、やり遂げられる性格かどうかを見ています。 そこで、弱点を含む自分の現状を簡潔にまとめ、それらを踏まえてどう会社の利益に貢献できるか説明できるようにしておきましょう。 ここで挙げる短所は、過去の失敗を自分の求める理想像につなげられるエピソードが適切です。 また、面接官が社風とあなたの人物像があっているかを判断する質問でもあります。 事前にその会社について調べ、社風や求められている人物像を整理しておくことも重要です。

そして、就活生の問題解決の能力や方法、姿勢を、面接官にアピールするチャンスとして生かしましょう。 そのためには、自分の性格を正確に把握し、弱みを十分に理解できているかが大切です。 また、短所や弱みを改善するために具体的な努力や改善計画がされているのかを答えられるようにしておきます。 なお、短所とは自分の「負」の部分でもあるため、伝えるためには十分な検討が必要です。 社会的に不適切な短所はどのように改善策を述べても不採用となる率が高く、企業によってはその短所をもっていることが致命的と判断されることもあります。 あらかじめ十分に企業を知り、会社へどのように貢献できるかの観点も忘れずに伝えられるようにしておきましょう。

これだけは人に負けないということ

多くの面接で登場し、就活生を悩ませている質問の一つです。 ここでは、どんなことをアピールすれば企業の評価を得られるかなど、就活生が事前に企業について調べて面接に臨んでいるかを確認しています。 自分が「人に負けない」と考えている能力が、企業が求める人物像にマッチしていることを伝えられるのが、一番理想的な回答と考えられます。 どんなに素晴らしい能力を持っていても、それが企業の求める人材と合わなければ、面接でも評価されません。 また、「負けないこと」の内容が一般的で平凡なことでも、良い評価は得られないでしょう。 就活生の持っている「負けないこと」が、企業に就職した後で生かされることをイメージできる回答が必要です。

身近な人にどんな人だと言われるか

この質問では、自己分析と客観的な意見の間に乖離がないかを見られています。 自分の思う長所や短所よりも、他者からの客観的な評価の方が的を射ている場合があるため、面接で頻出する質問です。 加えて、面接官から見たあなたと身近な人の意見との間に大きな差がなく、等身大のあなたで話せているか確認されていると考えましょう。 面接では、自分の正しい性格を言わずに偽る就活生も少なくありません。 また、緊張してありのままの自分を表現することも難しいでしょう。 そこで、客観的な評価を聞くことで、就活生の人柄をより正確に理解する意図を持っています。 ここまでの面接で話を盛りすぎると、自分を誇大評価している、もしくは現状を把握できていないと認識されてしまうので注意が必要です。

苦手な人はいるか

この質問では、就活生が苦手な相手にも上手に対処できる人間かを見られています。 就活生の性格や協調性を問われているため、「苦手なので避けます」のように消極的な意見は避けた方が無難です。 苦手な人がいない人間は多くはありません。 あなたがどのような環境でも輝ける人材であることを堂々と主張し、苦手な人と協働する場面で、どうやってその人に向き合って仕事ができるかを答えられるようにしておきましょう。 また、この質問の回答で「苦手な理由」を話す場合、気づかぬうちに就活生の短所が現れる場合があります。 苦手な理由に併せ、そうした人とかかわる場合に自分はどのように対応するかを話せるようにしておくとより良い受け答えができるでしょう。

現在の自分を分析しよう

自己分析の目的は、自分の内面を言葉にして、志望動機やなりたい未来像を明確にすることにあります。 だからこそ、自分の現状を知るに留まらず、将来どのようなキャリアを積んで、どこを目標とするのかを併せて分析しましょう。 自己分析の方法は、大学のカウンセリングや大手就活エージェントの面談会、インターネットに掲載されているツールを活用するのが主流です。 また、自己評価と他己評価の差を無くすと、より精度の高い自己分析になります。

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